トラウマは吐き捨てるもの。
かつて、私がROの世界に初めてやって来た頃のお話。
ゲームを始めて数日やっと剣士に転職し、ROに誘ってくれた別ゲームのお友達がお世話になっているギルドの方に、今は無き「西兄貴村」と呼ばれる場所に連れていって頂きました。
しかしながら、アカデミーも無かった時代、ROを初めて数日、ロクな装備もなく、操作方法すらおぼつかない私は、ほどなく転がってしまいます、何度も。
そこで同行したメンバーの一人が一言
「回復ぐらい自分で叩けよ・・・」
私は、その言葉が何を意味しているのかぐらいは、当時の私でもおそらく理解できていたと思います。
ですが、お金もほとんどなく僅かなミルクしか買えない私にとって、それはある意味無理な注文でした。
そして、そのメンバーの一人が間違いなくイラついて怒っているであろう事だけはハッキリと覚えています。
以前の別ゲームでは、初心者の頃から多くの方にお世話になり、いつしか自分が初心者の方の護衛をしながら楽しくツアーをするような立場になっていた私にとって、それは非常に悲しい出来事に思えました。
それからというもの、私はそのお友達が紹介して下さったギルドに近づく事はあっても、お喋りをするだけでパーティで狩り行くのが少し怖くなってしまいました。
もちろん、野良募集などもってのほかでした。
以前のゲームでは自分で野良募集を立てるほどだったのが、嘘のようです。
当時、ROに対する巷の評判は「初心者に厳しい」「装備が揃っていないと野良では特に人間扱いされない」という、酷くネガティブなものでした。
それでも、ROそのものはとても楽しいものだったので、一人で少しずつながら育っていきました。
また、ギルドに属さず普段からソロで気ままにプレイしている方とも仲良くして頂き、ほんの時々ですが一緒に狩りに行くなど、過去の悲しい出来事を払拭できるのではないかと思う事もありました。
そんな折りに作ったROの動画が ↓ です。
RO_Flash (クリックで再生します) |
今も私は、知らない人と数人でパーティを組むのは怖いという気持ちに苛まれることが間々あります。
以前のS鯖では私のアフロのきっかけになった、とても強いアフロの修羅さんやその周りの方々にとてもお世話になり、私もアフロを身につけるようになりました。
その方々は桁違いに強く、上手で、何でも出来るのではないかと思えるぐらいのレベルでした。
他人と自分を比べてはいけない、そう思いながらもその方々と自分の違いを見ると私は過去の出来事と重ねて
・私はこの方々の足を引っ張っているのではないか?
・一日に一度しか入れないMDの邪魔をしているのではないか?
・私がいなければもっとスムーズに、手早くクリアできてしまうのではないか?
などと考えてしまうようになり
「それならば一人で戦える力が欲しい、一人で出来ない事は諦めよう。」
そんな気持ちに大きく傾いたままになってしまいました。
この先どうなるのかわかりません。
このブログを過去の笑い話に出来る日が果たして訪れるのか、とりあえずまだ私のROの冒険は続きます。